クレープ生地の変遷

7年間、生地は進化し続けています。

最初は「手」で混ぜていました。

2007年の年末、カフェをオープンする前、ひたすら様々なメニューの試作をしていました。

なかでも、看板メニューのクレープ。そして、クレープの命とも言える「生地」。

この生地のレシピがなかなか決まらずに試行錯誤して、漸く、焼き始めることが出来ました。

カフェを始めて最初の数年間は、今から考えると信じられないのですが「手」のみで生地を混ぜ合わせて作ってました。

手のミキサー

まだまだ最初の頃は「カフェでなぜクレープ?」と、不思議がられることも多く、あまり沢山のご注文を頂くこともありませんでした。

なので、1日あたりにご注文頂くクレープの枚数を考え、ボール1杯分の生地を作り、生地が無くなりそうになると、新しいボールに次の生地を作る。

それを全部「手」でやっていました。

しかし、当時も「モチモチで美味しい!」と言ってくださるお客さんは多かったものの、もっともっと美味しく出来るのではないか?と考え、色々と工夫を試みていました。

まずは、機械を使い始める。

「手」で生地を混ぜ合わせるのは、丁寧で良い仕事が出来ますが、やはり機械に比べるとスピードは劣りますし、安定しません。

そこで、クレープ生地を作るときには使っていなかった「キッチン・エイド」という機械を使ってみる事にしました。

キッチンエイド

生地に入れる材料の分量や、配合の仕方は「手」で混ぜ合わせていた時と全く同じなのですが、この「キッチン・エイド」という機械を使う様になって、今までよりも生地が少ししっとりするようになりました。

オープン以来、店にずーっとあった機械ですので、もっと早く気付いて生地を作るときに使っていれば良かった・・・と思いましたが、人間、不思議と当たり前の事に気付かないものですね。

これで、今までの「モチモチ」の生地にプラス「しっとり」して美味しい生地が出来上がりました。

それでも、「まだ何か、改良の余地があるんじゃないか?」と、色々と試行錯誤を続けていました。

目から鱗の材料投入に順番入れ替え

「モチモチ」「しっとり」の生地で作ったクレープを出す様になった頃、オープンしてから2年目ぐらいだと思いますが、だんだんとカフェワカクサのクレープが少しずつ口コミで広がったのか人気が出だして、1日あたりにご注文頂く枚数が少しずつ増えてきました。

メニューも、オープン当初はスイーツ系3種、お食事系3種と、あまり種類も豊富ではなかったのですが、色々と食材や調理方法、トッピングのセンスなどを磨いて、少しずつメニューも増やしていきました。

ChocolateBananan Crepe

そんな中で、「モチモチ」「しっとり」の生地に対しても「改良の余地があるんじゃないか?」と思う事もたびたびありました。

ある日、いつも生地を作るときに入れるバターのタイミングを変えてみました。

いつも「卵」→「牛乳」→「粉」→「牛乳」→「粉」→「バター」→「牛乳」→「粉」→「バニラエッセンス」で完成させていた生地を、

「卵」→「牛乳」→「粉」→「バター」→「牛乳」→「粉」→「牛乳」→「粉」→「バニラエッセンス」

と、だいぶん早い段階で入れてみる事にしました。

すると、もともと「モチモチ」「しっとり」と好評を頂いていたクレープの生地なのですが、それに加えて「なめらか」な生地に仕上げる事ができました。

ほんの少しの事ですが、普段の日常、身の回りの事、見返してみるとまだまだ改良出来る事が沢山あるんだろうなー、と思いました。

完成形?4年間はそのままのレシピの生地で

Variations of Crepes!

「モチモチ」「しっとり」「なめらか」な生地を完成させた頃は、店はオープンして3年目に入っていました。この頃には、新聞や雑誌にも色々と取り上げられ、奈良だけではなく、かなり広範囲からたくさんのお客さんにクレープ目当てにご来店頂く様になり、「モチモチ」「しっとり」「なめらか」な生地をたくさんの方々に美味しく召し上がって頂いていたと思います。

そのまま、特に生地に不満を持つ事もなく、これはこれで、ある意味「ベスト」なクレープ生地だ、と私たちも考えていましたし、お客さんにもご満足頂いていたと思います。

ですから、3年目から6年目までの約4年間は、そのクレープ生地のレシピ、作り方でずーっと来ておりました。

スピードアップで更に改良!

店を始めて6年目に、いつも生地を作るときに使っている「キッチン・エイド」という機械が少し調子が悪い時がありました。

お店が忙しくて、1日に何度も何度も生地を使っていると、機械の使いすぎでモーターの回転が遅くなったり、ちょっと「故障したらどうしよう?」と心配するような日が何度かありました。

それで、思いつきで、店にある他の調理器具「バーミックス」で試しに生地を作って見ました。

今まで生地を作るために使っていた「キッチン・エイド」という機械は、パン生地を捏ねたり、ホイップクリームを泡立てたり、本当に沢山の使い道があるのでとても便利な調理器具ですが、特に「高速回転」をうたった機械ではありません。

調べてみると50-250RPMと、毎分250回転が最高だそうです。

この時、試しに生地を作ってみようと思い使った「バーミックス」は毎分17,500回転と、とんでもなく早い速度で、しかもかなり強力なモーターで刃が回転します。

あまりにも高速で強力なので、私たちは店で野菜のポタージュスープを作る時や、ホワイトソースを滑らかにするときなど、かなり重宝していました。

この時、たまたま「キッチン・エイド」が少し調子が悪くて、「バーミックス」を使ってクレープ生地を作って見たところ、今までの「モチモチ」「しっとり」「なめらか」な生地に加えて、なんと「つやつや」な生地が出来上がりました!本当に驚きでした。

まだまだ改良の余地があるかも知れません。

今すぐに、私たちのクレープ生地のどこかに不満がある訳ではありません。

お客様にもご満足頂いていますし、私たちも納得のいくクレープ生地をお出ししています。

しかし、これから先、まだまだカフェを、店を続けていく中で、今までのように、何かがキッカケとなり、更に生地が改良できるヒントが見つかるかも知れません。

いつもアンテナを張り、頭の片隅には「何かヒントは無いか?」「何か改良出来るポイントはないか?」「何か良い素材や材料はないか?」と常に問題意識を持ってやっていきたいと思います。

もし、みなさんに何かお気付きの点がありましたら、あるいはアドバイスやヒントがありましたら是非ともお教え下さい。参考にさせて頂きます。

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